内視鏡治療
- 転移の頻度がかなり低い表在がんや良性ポリープが対象となります。
- 首や胸、お腹を切ることなく、口や肛門から内視鏡を挿入して、切除することができます。
- 臓器は、咽頭(のど)、食道、胃、十二指腸、大腸となります。
- よくある合併症として、出血と穿孔(穴があくこと)があります。
- 体に負担の少ない治療で、退院時は入院したときと同じ状態で帰ることができます。
内視鏡治療の種類
ポリペクトミー
主に大腸ポリープに対して行われる治療方法です。金属の輪をかけて、通電し、切除します。10mm未満の場合、外来で日帰り治療も可能ですが、大きな病変では1泊2日の入院となります。
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img01.jpg)
金属の輪をかけて
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img02.jpg)
通電して
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img03.jpg)
切除完了
内視鏡的粘膜切除術 (EMR)
主に十二指腸や大腸のポリープの平坦な病変に対して行われる治療方法です。胃や大腸の表在がんに対しても行うことがあります。生理食塩水を注入し、病変全体を膨隆させて、金属の輪をかけ、通電し切除します。数日から1週間程度の入院が必要となります。
![EMR](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img04.png)
金属の輪をかけて
通電して
切除完了
内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)
咽頭(のど)、食道、胃、十二指腸、大腸の表在がんを対象とした治療方法です。病変直下を局注液で膨隆させ、専用の電気メスを用いて少しずつ剥がしとる治療です。大きなものでは10cm近くの表在病変も切除することができます。鎮静で行い、7-8日の入院を必要とします。
![ESD](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img05.png)
目印のマーク
膨隆させ
周囲切開
剥がしとる
光線力学的療法 (PDT)
食道がんに対して放射線治療を行ったあと、がんが残った、あるいは一旦消えたが再発した場合、この治療が対象となります。光感感受性物質を血管内に注射し、4時間後に内視鏡下にレーザー照射を行います。10日ほどの入院が必要です。この治療には専用のレーザー装置が必要であるため、導入している施設が限られています。さらに詳しい情報は、トピックスをご参照下さい。
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img06.png)
光感受性物質注射
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img07.png)
レーザー照射
![ポリペクトミー](/data/media/hyogo-cc/page/endoscope/img08.png)
暗めの部屋で1週間