外来化学療法センター

外来化学療法センター

ご挨拶

外来化学療法センターの部門長、松本光史と申します。

当センターは2004年1月に開設され、現在40床で運営されています。2006年9月より腫瘍内科の医師による支援を開始しており、過敏性反応などの急変時をはじめとした医師の支援が必要な場合、外来化学療法センターのエリア内に設置された診察室から医師が迅速にサポートできる体制を整備しております。当センターの特徴としては、抗がん剤投与の血管穿刺を、事前にトレーニングを積み認定を受けた看護師が担当する制度(IVナース制)を全国でいち早く、2007年9月より取り入れたことが挙げられます。現在年間14000件強の血管穿刺をほぼ100%看護師が施行しており、血管外漏出などの有害事象の頻度は世界標準の0.05-0.01%を下回っており、患者さんに安全な医療を提供する上でも無くてはならないチーム医療の一つになっております。医師、看護師、薬剤師、クラーク一同安全な化学療法の提供に努めていきます。

特徴・特色

外来化学療法センターは、通院しながら、がん薬物療法(抗がん剤の点滴によるがんの治療)を受けられるための治療室として、2004年1月に開設しました。2008年4月に25床、2016年9月からは40床に拡大工事を行い、多くの患者さんにご利用いただいています。

患者さんが「安全に・安心して・かつ快適に」治療を受けられるよう、治療中はベッドやリクライニングチェアでお過ごし頂けるようになっています。また、患者さんと自宅での様子を話しながら、生活上の困っていることについて一緒に解決策を考えていきます。

外来化学療法センターでは抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・臨床試験など多岐にわたる薬物療法を担うため、スタッフは常に専門的な知識をアップデートしています。

トピックス

  • 部門長の松本光史が学会代表作成員を担当した、日本がん看護学会/日本臨床腫瘍学会/日本臨床腫瘍薬学会の3学会合同による「がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン第3版」が出版されました(2022年12月)
  • 腫瘍内科森田充紀医師が当院の外来化学療法センターでの過敏性反応をまとめた演題を日本がんサポーテイブケア学会で発表し、最優秀演題を受賞しました(2023年6月)