がんゲノム医療外来予約
1.がん遺伝子パネル検査について
がん遺伝子パネル検査を希望される患者様がおられる場合、以下のチェックリストを用いて適用をご確認頂いた上で、お申込みください。
2.当センターで現在行っているがん遺伝子パネル検査
NCCオンコパネル | FoundationOne | GenMineTOP | FoundationOne Liquid | Guardant360 CDx | Guardant360 | |
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日本での 承認 |
保険適用 ※がん組織検体での検査が困難な場合に限り血液検体での検査可能 |
自費負担 | ||||
調べる 遺伝子数 |
124遺伝子 | 324遺伝子 | 737遺伝子 | 324遺伝子 | 74遺伝子 | 83遺伝子 |
提出検体 | がん組織検体 +正常組織(血液) |
がん組織検体 | がん組織検体 +正常組織(血液) |
血液 | 血液 | 血液 |
ゲノム医療外来費用 | 初診料 | 40,000円(税込) | ||||
検査費用 | 56,000点(医療費自己負担が3割の場合168,000円) | 470,000円(税込) |
3.がん遺伝子パネル検査 保険適用チェックリスト
下記チェックリストを満たしているかご確認ください。
- PSが良好であり、予後3カ月以上が見込まれる
- 悪性固形腫瘍と診断されている
- 提出できる腫瘍組織検体がある、もしくは再生検が可能である
→十分量の組織検体がない あるいは あっても保存期間が3年以上の場合は、末梢血を用いたがん遺伝子パネル検査が考慮されます。 - 治癒切除不能または再発の病変を有し以下のいずれかの条件に該当する
・︎標準治療が確立されていない(原発不明がんや希少がん)
・︎標準治療が終了している もしくは 標準治療の終了が見込まれる - (検査結果により推奨される)治験 あるいは 適応外使用へ進める見込みがある方
4.がん遺伝子パネル検査を受けられる場合の注意点
- 上記金額に検査後の治療費は含まれていません。治験に参加するためには、遠方の医療機関への通院や入院が必要となる場合があります。適応外の薬剤を用いる場合には、薬剤費を含めた治療費を全額自己負担いただくことが必要となる可能性があります。
- 検査後の治療に関しては、原則紹介医にお願いしております。
- 検査結果通知の準備が整うまで約1ヵ月半~2ヵ月かかります。特に標準治療が終了している患者様は予後が厳しいケースも多いため、この点についても十分ご留意ください。
- 代替治療(民間療法)の使用歴がある方については、治験等への参加の妨げになる可能性があるため、慎重に適用を判断させていただきます。
5.お申し込み方法
1. 地域連携室へFAXにてお申し込みください(地域医療連携室直通FAX:078-926-5410)
- がんゲノム医療外来予約申込書(こちらからダウンロードできます)
- 診療情報提供書
※病状/治療経過、現在の処方、既往歴、家族歴、PS、キーパーソン等をご記載ください - 直近の画像読影レポート
- 直近の採血結果
2. 検体をお送りください
臨床経過等からがんゲノム医療外来の受診が可能かどうか検討を行い、結果を主治医へご連絡いたします。
下記をご参照の上、検体を送付ください。
お送りいただきたいもの
① ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本ブロック
※ブロック標本のお貸出しが困難な場合は適宜ご相談ください。
② 同部位の HE 標本
③ 診断に使用した免疫染色標本すべて
④ 病理診断書
⑤ 検体情報チェックリスト(ホームページよりExcelダウンロード可能)
検体準備についてのお願い
- 腫瘍細胞がなるべく多く含まれている部位を選択してください。
- 中性緩衝ホルマリン以外の ホルマリン(緩衝作用のないホルマリン、酸性ホルマリン)で固定されたものやホルマリン固定時間が長いもの(48 時間を超えるもの)や、古い検体(5年以上経過したもの)は核酸の状態が悪く、検査ができない可能性が高くなります。
- 当院にて必要量のスライド作成後、残りは返却させていただきます。
- 上記検体がない場合、新たに検体採取が可能な病変があれば、検査可能な場合もあります。
検体送付先
兵庫県立がんセンター地域連携室 宛
住所)〒673-8558 明石市北王子町13-70
電話)078-929-1155(直通)