都道府県がん診療連携拠点病院の指定をうけました
国民の2人に1人が何らかのがんに罹患し、3人に1人ががんで死亡する時代と言われており、「がんと向き合い、がんとうまく付き合う必要がある」とされています。我が国のがん対策について、厚生労働省では、平成16年度から「第3次対がん10か年総合戦略」に基づき、各種の施策を推進し、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるよう、がん医療の「均てん化」を図ることを戦略目標として掲げ、地域がん診療連携拠点病院の機能の充実強化や診療連携体制の確保などを推進するため、「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」を通知しました。(平成26年1月改訂)
同指針により、兵庫県立がんセンターは兵庫県からの推薦を受け、平成19年1月31日付で「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定されました。
この指定を受けて、当センターでは患者さんや医療関係者の方にがん医療への取組の強化を一層アピールするために平成19年4月に病院名称を変更しました。
当センターは兵庫県の中心的ながん診療機能を担うことが要求されますが、当センターの理念に基づき、信頼されるがん医療の提供及び高度ながん医療の開発推進、等に取り組み、地域の福祉と健康に貢献するため、これからも努力していきたいと思います。
がん診療連携拠点病院とは?
我が国に多いがん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん及び乳がん)の診療等に関して、地域のがん医療の核となる病院を日常の生活圏域レベル(2次医療圏)に1箇所程度の「がん診療連携拠点病院」を整備することを目標としており、これが厚生労働省が指定する 「地域がん診療連携拠点病院」となります。指定を受けた病院においては、がん診療状況等を公開し、がん医療水準の向上に努めることとなっています。
PDCAサイクルの構築体制について
当センターでは、「がん診療運営委員会」を設置し、PDCAサイクルを用いて自施設の診療機能や診療実績、地域連携に関する実績や活動状況の他、がん患者の療養生活の質について把握・評価し、課題認識を院内の関係者で共有した上で、がん診療の質・安全性の向上や組織的な改善策に取り組んでいます。