がんのことや治療のことは、たくさんの情報があって迷ってしまう。信頼できる情報はどのように調べたらいいでしょうか?
目まぐるしく進歩するがん医療に、情報が増え続けることで混乱されるかもしれません。
患者さんやご家族を中心に広く一般の方、医療関係者、行政の担当者や研究者などへ、がんに関する「確かな」「最新」の情報をお届けするサイトがあります。これは、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」で、がんの病気や治療、療養生活などが分かりやすく書かれています。毎月およそ170万人~200万人もの人が利用され、毎月400万~500万ページが閲覧されています。ご活用ください。
家族ががんの治療を受け、最近は痛みがあるせいかイライラしていることが多く、言動が以前とは変わり怒りっぽくなりました。
また、時には落ち込んでいるときもあります。家族としてどのように関わったらいいのでしょうか?
がんは身体だけでなく、心にも影響を及ぼします。痛みや吐き気などの症状がある時には、こころの変化が表面に現れやすくなり、周囲の人へ配慮する余裕がなくなります。しかし、これはご家族の方に対して怒りの感情を抱いているのではなく、配慮する余裕がなくなっているために起こる反応です。また、落ち込んでいるように見える時は、エナルギーがなくなり力を蓄えようとしているからです。いづれにしても、このような時には傍でそっと見守ったり、症状を和らげるためのサポートを続けながら、心のエネルギーが蓄えられるのを待つ時間が必要となります。症状緩和のための治療や生活のアドバイスについては近くの専門家にご相談下さい。
手術を受けて退院をしてからは、体が疲れやすく夜もあまり眠れないのですが、どうしたらいいでしょうか?その他、以下のような症状があってお困りの方からご相談を受けることがあります。『食欲がない。眠れない。考えがまとまらない。気がめいってしまう。不安で仕方がない。何事にも興味が持てない。身体がだるく感じられる。集中力がなくなる。自分は価値のない人間と思えてしまう。自責の念にかられる。急に気分が悪くなる。』
がんは、身体だけではなく心にも大きなストレスを与えます。そのため、上記のような症状が出現し、日常生活に支障をきたすことがあります。衝撃的な出来事があった時に、このような症状が一時的に起こることはあります。しかし、これが2週間以上も続くような場合には、適応障害やうつ病などと言われる心の反応を起こしている可能性があります。このような場合には専門家の対応が必要になります。心の反応を悪化させないようにするためには、早い時期に周囲の人に助けを求め、話を聴いてもらうことが必要です。
血液は人体の隅々まですべての細胞に行き渡り、細胞に必要なものを運び、そして要らないものを持ってきます。血液を送り出すポンプ機能の役目の心臓から出た血液は、食事からいろいろな栄養素に分解され胃腸の毛細血管から、たんぱく質や脂肪、ミネラルを肝臓に運搬します。肝臓ではいろいろな酵素の働きを受け、エネルギー産生や体に必要なものを再合成したり、保存したりします。また、腎臓を通った血液は、ろ過され尿となって体に不要になったものを排泄します。ろ過だけですと捨てすぎなので、体に必要なのもは尿細管で再吸収されます。
細胞が壊れたときは細胞外に大量の物質が血液中に混じる事があります。腎臓の機能が弱ってろ過吸収機能が低下すると、尿中にいろんな物質が多く出でる事があります。
健康な大勢の人の血液を分析すると、その値はなだらかな山を示します。正規分布といいます。多くの項目は対数正規分布といって、左にピークがあって右肩に流れるような山を描きます。数学的な処理をして大半の人がこれぐらいの数値範囲を示す値を基準値とすることにしています。ですので、基準値以上でも異常でない人もいるわけです。経時的変化のほうが大切な事もあります。
悪い臓器を推測
臓器はそれぞれ役割があります。そのため、細胞中の物質も肝臓に多くあるものや、ろ過されない物質が多いので腎臓が悪いのではないかと推測される事もあります。
白血球は感染症や炎症で増加します。減少すると感染の危険性が高くなります。
抗がん剤の多くは白血球を減少させます。
がん細胞が産生し、正常ないし良性疾患とは生産量が著しく異なる物質です。正常組織や炎症組織、良性疾患の血液中にも多かれ少なかれ存在しております。腫瘍マーカーの多くは多種類のがんで高値を示す事があり、がん組織やがん患者に特異的な物質は見つかっていません。腫瘍マーカーも多くのがんや他の疾患の患者さんで測定されており、大体これ以上の値になると異常値である確率が高い値を基準値として設定しています。しかしがんがある程度の大きさになるまでは高くならないので低いからといってがんを否定できるものではありません。検査目的としては、腫瘍の進展度の把握、治療効果の判定、再発の早期発見があり、スクリーニング目的で実施する意義は乏しいです。
※画像診断の種類と特徴、PETなど
※放射線治療の種類、治療期間
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