内視鏡検査
- 内視鏡機器は日々進歩しており、診断性能は20年前に比較して格段に向上しています。
- 高齢化人口は増加の一途ですが、高齢になるとがん発生率は高くなります。
- がんは早期発見が大事ですので、早期発見するための確実な方法が内視鏡検査となります。
- 現在では、どの内視鏡検査も鎮静(静脈麻酔)を使用していますので、昔ほど苦しくありません。
ただし鎮静した場合は、ご自身の運転で帰宅することができません。 - 当院では、検診で異常(例えば便潜血反応陽性)を指摘された場合、受診することができます。
内視鏡検査の種類
上部内視鏡検査 (胃カメラ)
のど、食道、胃、十二指腸の観察を行います。当院では精密検査の拡大内視鏡を用いています。鼻からの内視鏡もありますが、診断能が少し劣ります。鎮静を行って拡大内視鏡での検査をお勧めします。
早期胃がんの病変
通常観察
拡大観察
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
盲腸、大腸、直腸の観察を行います。良性で8-9mm程度までの大きさのポリープは、検査の時に切除可能です。鎮静枠も設けています。
小腸内視鏡検査
小腸の観察を専用の内視鏡を用いて行います。上部小腸の場合は口から、下部小腸の場合は肛門から内視鏡を挿入します。1時間以上かかることが多く、鎮静で行います。
超音波内視鏡検査(エコーのついたカメラ)
食道、胃、十二指腸、大腸などから周囲のリンパ節、膵臓、胆嚢、肝臓を観察します。粘膜下腫瘍の観察や早期がんの深さを調べる診断にも使用します。
膵臓の病変
膵病変
細胞診のための穿刺
胆管膵管造影検査
胆汁や膵液の出口が十二指腸にあります。内視鏡を用いてそこから造影剤を流し、レントゲンを併用して診断します。胆管や膵臓の腫瘍、胆管結石の診断に使用され、胆管閉塞の治療にも応用されます。
腫瘍による胆管狭窄
総胆管狭窄
金属ステント留置
金属ステント留置