第2回 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)ってどうしてなるの?
病院や病気のことで気になることを病院で働いている職員さんにインタビューする ともたんの院内散歩です。
ともたん:
こんにちは。兵庫県立がんセンターのマスコットキャラクター ともたんです。
第2回目は、「誤嚥性肺炎ってどうしてなるの?」です。
第1回目から引き続き、誤嚥性肺炎について兵庫県立がんセンター 摂食嚥下障害看護認定看護師に聞きました。
よろしくお願いします。
摂食嚥下障害看護認定看護師:
よろしくお願いします。
ともたん:
前回、誤嚥についてお話ししてもらいましたが、今回は誤嚥性肺炎について教えてください。
摂食嚥下障害看護認定看護師:
誤嚥したものが肺に入ったまま排出されず肺の中で炎症を起こすことを誤嚥性肺炎といいます。誤嚥性肺炎には、細菌性肺炎(さいきんせいはいえん)と化学性肺炎(かがくせいはいえん)があります。
ともたん:
細菌性肺炎と化学性肺炎ってどう違うのですか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
細菌性肺炎は、主に口の中の細菌が誤嚥物とともに肺に入り肺炎になることです。化学性肺炎は、嘔吐した際に吐物を誤嚥し肺炎になることです。
逆流性食道炎がある方や食後すぐに動いたり寝たりすると逆流して誤嚥する可能性があります。抗がん薬などで吐き気があり嘔吐する、腸閉塞になって嘔吐し誤嚥し、肺炎になることもあります。
ともたん:
肺炎と聞くと、高熱が出て咳が出たり、呼吸がしにくくなるような症状を思い浮かべますが、誤嚥性肺炎も同じような症状が出るのでしょうか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
そういう症状が出ることもありますが、症状がはっきりと出ない場合もあります。
食事時間が長くなり、食欲がなく、元気がない、微熱が続くなどの症状が現れます。
ともたん:
第1回目に、誤嚥予防について教えていただきましたが、誤嚥性肺炎の予防はあるのでしょうか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
では、誤嚥しても誤嚥性肺炎にならないようにするにはどうすれば良いかお伝えします。
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栄養状態を良くする。
栄養状態が悪いと免疫力が落ちるため、肺炎にかかりやすくなります。
治療前から栄養状態を維持することは治療効果や副作用、体力の回復にも影響するのでとても大切です。
誤嚥症状がない方でもがん治療を行う上で大切なので意識してみましょう。食事だけでは栄養が摂りにくい方は栄養補助食品を活用してみましょう。
また、当院の管理栄養士からも詳しく栄養の摂り方などを聞くこともできますし、嚥下看護外来でもご相談いただけます。 -
体力の維持。
誤嚥した際に咳をして誤嚥物を吹き飛ばす体力が必要となります。低栄養や体力がないと力強い咳ができず誤嚥したままになってしまいます。
深呼吸やペットボトル、吹き戻しを使った訓練などで誤嚥物を外へ吐き出す力を鍛えましょう。
画像引用:リハツバメ
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口腔内を清潔に保つ(口腔保清)
汚染された唾液には細菌がたくさん含まれています。それを誤嚥すると肺炎になりやすくなります。
うがいだけではなくしっかり歯磨きをしましょう。就寝前や起床後も歯磨きをしましょう。
また、歯科医や歯科衛生士などの専門スタッフの口腔保清は誤嚥性肺炎予防につながりますので、定期的にケアを受けることもおすすめいたします。
ともたん:
誤嚥性肺炎にならないために、栄養維持、体力維持、口の中を綺麗にしておくことが大切なんですね。
摂食嚥下障害看護認定看護師:
そうですね。誤嚥性肺炎予防としても大切ですが、がん治療を行う上でも大切なことです。
誤嚥性肺炎になると治療が中断されたり長期入院になる可能性がありますので、出来ることから始めてみてください。
ともたん:
誤嚥性肺炎について分かりやすく教えてくださり、ありがとうございました。
小さなことでも積み重ねれば肺炎予防につながるかもしれません。でも、無理は禁物ですよ。
では、また次回のともたんの院内散歩も楽しみにお待ちください!
