第1回 誤嚥(ごえん)ってなぁに?
病院や病気のことで気になることを病院で働いている職員さんにインタビューする ともたんの院内散歩です。
ともたん:
こんにちは。兵庫県立がんセンターのマスコットキャラクター ともたんです。
第1回目は、「誤嚥ってなぁに?」です。
誤嚥について兵庫県立がんセンター 摂食嚥下(えんげ)障害看護認定看護師に聞いてみました。
よろしくお願いします。
摂食嚥下障害看護認定看護師:
よろしくお願いします。
ともたん:
早速ですが、誤嚥について教えてください。誤嚥って、食べ物や飲み物を口にしたときに気管に入って、「ゴホッ」とむせることで合っていますか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
合っていますが、「ゴホッ」とむせない誤嚥(不顕性誤嚥)もあります。誤嚥というのは、食物や水分が食道に行かず、気管や肺に誤って入ってしまうことを言います。むせない誤嚥の症状としては、「喉がガラガラ・ゴロゴロいう」「痰が絡む」などがあります。
ともたん:
むせない誤嚥って、自分で認識せずに誤嚥している可能性があるってことですか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
その可能性もあります。誤嚥する要因としては、加齢による咀嚼(そしゃく)・嚥下機能の低下や栄養・体力低下による嚥下機能の低下、誤嚥しやすい姿勢、疾患や治療による嚥下障害などが要因として挙げられます。
ともたん:
誤嚥を予防する方法ってあるのでしょうか?
摂食嚥下障害看護認定看護師:
はい、あります。
具体的にどのようなことが予防になるのかお話しします。
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正しい姿勢で食べる。
基本的に足がしっかり床についていること、テーブルや椅子の高さが合っていること、背筋を伸ばし体とテーブルの間はこぶし1つ分程度開けて食事しましょう。
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とろみ剤を使用する。
水分にとろみをつけると嚥下しやすくなります。ただし、とろみをつけすぎると誤嚥や窒息の恐れがある為、粘度には注意しましょう。

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食事の工夫。
誤嚥しやすい食べ物として、粘りが強いものや噛み切りにくい硬いもの、水分が少なくパサついているもの、サラッとした液体や口の中に入れるとバラけてしまうものが挙げられます。隠し包丁を入れ噛み切りやすくしたり、細かく刻んだりあんかけにすると嚥下しやすくなります。
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嚥下方法の工夫。
嚥下方法を普段から意識することも誤嚥予防になります。飲み込む時は顎を引いて飲み込む「顎引き嚥下」という方法があります。身体全体で下を向くのではなく、顎だけを引きます。自分のおへそを見る感じを意識してみましょう。他にも違う食べ物や飲み物を交互に嚥下する方法や何口かに1回意図的に咳払いすることも誤嚥予防になります。
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嚥下に集中する。
TVを見ながら食べる、喋りながら食べる、というような「ながら食べ」は誤嚥しやすくなりますので注意しましょう。
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栄養不足と筋力低下に注意する。
栄養が不足したり、運動量が減ると筋肉や筋力低下に繋がります。体力が低下すると姿勢が保てず、食事途中でも疲れて横になることが多くなります。嚥下のための筋肉が痩せて筋力も低下するため誤嚥リスクが高くなります。バランスの良い食事を摂り、適度な運動を心掛けましょう。ウォーキングや水中運動、筋トレがオススメです。がんセンター公式YouTubeチャンネルに自宅でできるエクササイズの動画を紹介していますので活用してみてください。
また、飲み込む力の維持や準備体操として嚥下体操があります。
食事前に嚥下体操を行うことで肩や口周りの筋肉をほぐして嚥下しやすくすることも大切です。
嚥下体操(画像引用:リハツバメ)
ともたん:
誤嚥しないためにできることってたくさんあるんですね。
摂食嚥下障害看護認定看護師:
そうですね。普段の生活から少しだけでも良いので意識してみてください。
ともたん:
ありがとうございました。誤嚥についてよく分かりました。
美味しいものを食べたり飲んだりして楽しく健康に過ごしましょう!適度な運動も大切ですよ。
では、また次回のともたんの院内散歩も楽しみにお待ちください!
