診療部の紹介 -腫瘍循環器科-
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
腫瘍循環器科 | 1診 | 野中 | 野中 | 野中 | 野中 | 野中 |
2診 | (午前) 福田 |
(午前) 福田 |
(午前) 福田 |
(午前) 福田 |
当科では、当院を受診される患者さんの循環器合併症の精査と治療を担当しています。カテーテル治療やペースメーカー植え込み、心臓手術といった高度専門治療に関しては当院で行うことができないため、それらの治療の適応がある患者さんは近隣の専門病院に紹介して治療を依頼しています。
高齢化社会の影響でがん治療される患者さんも高齢化しているため、心血管疾患の合併は増加傾向です。がん疾患に合併する静脈血栓症も増加しています。また、抗がん剤の副作用として心不全をきたす薬剤も多用されており、その副作用の早期発見と治療も各科と連携しつつ担当しています。
術前に重症心疾患の合併が発見され、主科での治療前に専門的な循環器治療が必要であった患者さんはH26年度で21人、全体の0.7%でした。そのうち13人は心臓の治療をされた後に当院でがんの治療、もしくは全ての循環器的治療もできる病院でのがん手術をされました。
残りの8人は、心疾患そのものが重症であり、心臓治療をしても心機能回復に至る事はできず、がんに対しての積極的治療をしない方針となりました。
患者さんの病態を循環器的に客観的に診断し、がんの治療を優先するのが本当に患者さん自身にとって最善であるかどうかも含め、onco-cardiologyという視点からの診療を心がけています。
2022年4月1日より循環器内科から「腫瘍循環器科」へ標榜科名が変更になりました。診療内容は今までと同様です。
手術前心電図異常のため、主科から当科受診を勧められた患者さんが多いと思います。
がんであることだけでもショックなのにその上心臓が悪いなんて…! と悲嘆される必要はありません。“心電図異常”と“心臓が悪い”ことはイコールではありません。全く意味が違います。実際にがん治療スケジュールに大きな変更を余儀なくされることは、上述のように1%以下です。手術前の健康診断として、平常心で受診なさって下さい。
なお、当科は、当院でがん治療される患者さんの循環器疾患治療を担当しておりますので、当科は他院からの直接の紹介は受け付けておりません。
スタッフ | 資格等 | 主な所属学会 |
---|---|---|
野中 顕子 腫瘍循環器科部長(診療科長) 1992年卒 |
日本内科学会認定医 | 日本内科学会 |
循環器専門医 | 日本循環器学会 | |
日本心エコー図学会 | ||
日本超音波医学会専門医・ 認定超音波指導医 |
日本超音波医学会 | |
福田 優子 腫瘍循環器科医長 2003年卒 |
総合内科専門医 | 日本内科学会 |
循環器専門医 | 日本循環器学会 | |
超音波専門医 | 日本超音波医学会 | |
心臓リハビリテーション指導士 | 日本心臓リハビリテーション学会 |
2019年4月
兵庫県立がんセンター腫瘍循環器科では、現在、「アドリアマイシン心筋症発生の予測因子に関する研究」を実施しております。
内容については下記のとおりとなっております。