がんセンターについて

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栄養管理部

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栄養管理課

はじめに

栄養管理課理念と基本方針

栄養管理課理念

「患者さんの病態に応じた、信頼され喜ばれる食事を提供するとともに、適切な栄養管理を行います」

栄養管理課基本方針

栄養管理体制

食事の提供

入院時食事療養Ⅰの基準に基づき食事療養を行っています。治療食としては糖尿病・肝臓病・腎臓病、術後食などの提供、患者さん個々の症状に合わせた調理形態(一口大、きざみ、ミキサーなど)、味付(味なし食)、制限(Na制限、K制限)、食物アレルギーなどに対応しています。また、十分な栄養の確保という観点から患者さんの嗜好にもできるだけ対応しており、例えば、魚・肉・卵・乳製品・刺激物などの禁止食、食事摂取量が低下している患者さんには通常の食事に果物・デザート類・麺類・栄養補助食品などを付加するなどの個別対応の充実を図っています。

入院生活の中で食事を楽しみにしていただくために、選択メニュー(週3回)、手作りのメッセージカードを添えた行事食(月1回程度)や旬の食材を使用した料理等を提供しています。また、患者さんへの情報の提供として、栄養価を表示した予定献立表と栄養や食事にまつわる最近のトピックスなどを掲載した「栄養元気情報」を毎週作成し各病棟に掲示しています。
患者さんの嗜好を把握し食事内容の改善を図るために、入院患者さんを対象に嗜好調査等を随時実施し、その結果をもとに新しい取り組みを行っています。

また、平成26年8月より、患者サービス向上の1つとして、病棟食堂において、朝食時に焼きたてパンと飲み物をバイキング方式で提供させていただいております。
当日の朝に数種類の焼きたてパン、コーヒー、紅茶の飲み物等を提供し、患者さんに自由に選んで頂いております。もちろんお代わり自由です。患者さんからは「ホテルの朝食バイキングのように自分で選べるし、焼きたてのパンの匂いが食欲をそそります」また、「スタッフの対応や服装もすてきですね」と大好評です。他の職員からも「患者様が笑顔でおいしそうに食べておられる姿を見るとうれしいですね」とご意見を頂いております。

バイキング時の提供メニューの充実や実施回数等、多くの課題がありますが、今後とも栄養管理課スタッフ一同、「食」を通じて患者さんがもっと笑顔になれますよう頑張ります。

バイキング

抗癌剤投与や放射線照射などの治療による影響

抗がん剤を投与している場合は、味覚・臭覚の変化が起きることが多く、「無味無臭でなければ食べられない」「食材そのものの嗜好が変わった」「口の中がしみる」など患者さん個々によって異なった状況が生じ、無理に食べようとすれば吐き気をもよおしたり、下痢を伴ったりする場合もあります。放射線治療を行っている患者さんについては、喉ごしの良いものや刺激の少ないものが要求されることがあります。

このような副作用の症状に対応した「ケモ(化学療法)食」「ハーフ(半量)食」「嚥下食」「個別オーダー食」(写真②)や食事コメントのオーダーにより個別対応食をご用意しています。患者さん個々の症状に対応した食事マニュアルとして「お食事レスキュー~いつもの食事が食べられない時に~」(写真③)を作成し、病棟・外来等各部署から容易に見れるよう電子カルテ上にアップしており、看護師等の医療スタッフや患者さんに活用いただいています。
また、管理栄養士及び調理師が患者さんに直接状況を伺う病棟でのベッドサイド訪問も随時実施しています。

栄養食事指導(予約制)

栄養相談室で、入院・外来患者さん及びご家族の方々に消化管術後食、糖尿病食、脂質異常症食、腎臓病食、肝臓病食、胃腸病食、高度肥満症食などを対象とした個別栄養食事指導を行っています。

入院患者さんで、1階の栄養相談室(写真④)に来られない場合は病棟で行います。
また、外来患者さん及びご家族の方々には、管理栄養士が毎週火曜日・木曜日・金曜日の午前10時30分から12時まで、事前予約なしで栄養食事相談に応じています

個別オーダー食

患者教室

集団での栄養食事指導として、患者教室(写真⑤)等を行っています。がん患者さんが在宅における食事で困っていること(例:化学療法の副作用に対する食事の工夫、消化管術後の食事の工夫など)をテーマとしています。平成25年度は患者会フォーラムにおいて「がん治療による口腔内トラブルが起こった時の食事の摂り方の工夫や実際~調理師による患者教室への取り組み~として調理師が中心となり調理実演による患者教室を実施しました。参加された患者様からは「おいしかった」「こんなに楽しい勉強会は初めてだった」「また実施してほしい」と大変好評でした。今回の取り組みは平成25年度第11回兵庫県立病院学会で発表しました。

患者教室

チーム医療

平成17年度からNST(栄養サポートチーム)の稼動により、適切な栄養管理に係る診療を実施しています。医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、検査技師、調理員及び事務が連携して、全科を対象に週1回のNSTラウンドや月1回程度の勉強会などにより患者さんの栄養管理をサポートしています。
その他、緩和医療では特に摂取量が低下している患者さんへの対応、口腔ケアプロジェクトチームでは口内炎などにより摂取困難をきたしている患者さんへの対応、褥瘡対策チームでは全身管理の基本となる栄養管理を担当しています。

チーム医療

おわりに

がんの症状や治療に伴い、食に関する様々な問題が出現します。必要な栄養量の確保や食事を摂取する上での問題に対し、患者さん個々に合わせた対応が必要となります。
栄養管理部栄養管理課では、高度がん医療に対応できる管理栄養士等の人材の育成や質の向上、他職種との連携、地域との連携を図り、楽しく口から食べることを中心として栄養の指導を行い、患者さんのQOL(生活の質)の向上に努めています。