兵庫県立がんセンターTIMES

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消化器外科診療の最新トピックス

消化器外科 藤野泰宏医師 インタビュー

藤野泰宏医師

兵庫県立がんセンターは、兵庫県下の消化器がんの診療連携拠点病院として中心的な役割を担っています。

今回のインタビューでは、消化器外科診療の最近の状況について、消化器外科 藤野泰宏医師にお話を伺いました。

まず、診療実績についてお聞かせください。

年間の消化器外科手術症例数は約600-700件で推移しています。

内訳は食道がん20-35例、胃がん80-100例、結腸・直腸がん160-200例、肝がん80-90例(原発性50-55例,転移性30-35例)、胆道がん15-20例、膵がん・膵腫瘍40-50例などで、どの領域も豊富な手術症例を経験するとともに、各疾患に専門医を配置しています。

最近の診療内容はいかがでしょうか?

最近では各疾患で鏡視下手術が導入され、特に食道胃腸手術では主流となり、患者さんの手術侵襲の軽減に努めています。また肝胆膵領域では積極的な切除のみならず、新規抗がん剤や分子標的薬の併用、粒子線をはじめとした放射線治療など集学的治療の幅が広がっています。    

鏡視下手術とはどんな手術でしょうか?

手術部位に小さな穴を開けてビデオカメラを挿入し、テレビモニター上に映し出された映像をみながら、別の穴から手術器具を挿入して行う手術です。ビデオカメラで手術部位が拡大視することで、繊細な手術が可能となるとともに、傷が小さく入院期間の短縮や早期の社会復帰が可能となります。

各疾患で鏡視下手術を導入し、食道がんはほぼ100%、胃がんは約50%、大腸がんは約90%が鏡視下手術になっています。肝部分切除や膵体尾部切除にも適応を拡大しています。

現在、ロボット支援下手術の導入も各疾患で進めており、食道がん・胃がん・大腸がんには既に導入しており、膵がんに対しても今後導入予定です。

兵庫県立がんセンターにおける手術の特徴はなんでしょうか?

それぞれの分野のエキスパートが、消化器内科や放射線診断・放射線治療科・病理診断科などとの連携の下に治療方針や手術方法を決定し、手術においては専門チームを中心にクオリティの高い手術を行います。またさらに各チーム医療が充実したサポートにあたっています。

進行癌や難治性のがんに対しての対策はいかがでしょうか?

新規抗がん剤や分子標的薬の併用、粒子線をはじめとした放射線治療などを含む集学的治療の幅が広がり、切除困難であった進行がんの切除が可能となる症例が増えています。

藤野医師、ありがとうございました。

 消化器外科

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