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兵庫県立がんセンター 病院指標

施設の紹介

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平成28年度 兵庫県立がんセンター 病院指標

DPC(診断群分類別包括制度)とは

DPC(Diagnosis Procedure Combination)の略で、医師が決定した主病名に基づき、入院患者さんの一連の医療行為を、国が定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。
DPC対象となる患者さんは保険適用患者で、一般病棟を入院された患者さんを対象とします。

病院指標公開の目的

当センターでは、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、県民の皆さんへの情報公開を進めています。
この指標により、当センターの特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。

集計方法について

●平成28年4月1日~平成29年3月31日までに当センターを退院した患者さんを対象としています
●患者数または症例数が10未満の場合、当該数値並びに付随する項目については、個人が特定される可能性を考慮し「-(ハイフン)」で表示しています

病院指標 ~目次~ 

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数

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年齢階級別患者数は、兵庫県立がんセンターを退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 23 88 316 670 1109 2526 2205 588 42
退院患者さんは60歳~79歳が中心で60%以上を占め、50歳以上となると85%を超えている状況です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 30 5.27 4.64 0.00 63.93
03001xxx99x4xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 18 9.22 14.13 0.00 65.61
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 15 3.80 4.92 0.00 63.00
070040xx99x4xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等24あり 13 7.15 17.48 0.00 58.77
070041xx99x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等23あり 13 7.69 10.19 0.00 52.23
腫瘍内科では固形腫瘍全般に薬物療法を行っています。
乳がんの化学療法は主に通院で行っていますが、糖尿病の血糖コントロールが必要な場合、また御高齢でより密なサポートが必要な方は入院になることがあります。
頭頸部がんは放射線化学療法のため入院が必要になることがあります。卵巣がんは初発的に腹水貯留などで入院が必要になることがあります。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 52 21.19 16.83 0.00 71.63
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 24 19.21 17.63 0.00 70.13
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 19 93.11 41.96 10.53 57.05
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 14 48.21 36.08 0.00 61.93
130070xx99x00x 白血球疾患(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 11.73 8.81 9.09 65.18
血液内科では造血器悪性腫瘍の化学療法と造血幹細胞移植を行っています。 その中でも非ホジキンリンパ腫の患者数が半数を占め、その初回治療のための入院(2~3週間)が多くを占めています。 全体では100例以上の非ホジキンリンパ腫の患者さんが治療を受けられています。それに次ぐのは急性白血病と多発性骨髄腫の化学療法入院の患者さんです。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 263 16.52 12.35 1.14 68.83
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 84 27.69 19.24 1.19 70.39
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり 80 15.69 10.76 1.25 63.68
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 7.25 14.83 15.91 68.32
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 40 19.18 19.34 0.00 67.13
がんセンターという性格上、肺がんの治療での入院が大多数を占めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 119 7.82 9.82 0.00 65.40
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 79 3.24 10.41 6.33 67.52
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 75 7.69 9.02 0.00 72.32
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 68 10.79 11.74 0.00 71.37
060010xx02x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 52 7.81 9.91 0.00 69.08
食道がんおよび胃がんの内視鏡診断を多数行っておりますが、膵がんの患者さんの増加に伴いEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検)やERCP(内視鏡による胆管、膵管造影)の診断件数の増加が顕著です。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 75 9.91 11.74 0.00 72.28
060050xx02x1xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等21あり 57 15.25 20.56 0.00 71.05
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 56 15.34 17.65 0.00 65.25
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 14.93 15.92 1.79 68.95
060040xx02x1xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等21あり 51 20.20 34.48 1.96 63.00
①肝細胞がん・肝内胆管細胞がん・転移性肝がんの切除症例で中心静脈栄養や化学療法を術後に施行していない症例です。
②肝細胞がん・肝内胆管細胞がん・転移性肝がんの肝部分切除症例です。術後に中心静脈栄養あるいは化学療法を施行した症例です。
③胃の肛門側3分の2にできた進行胃がんに対して開腹により幽門側胃切除を施行した症例です。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 93 10.02 10.30 0.00 60.37
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 53 6.79 6.59 0.00 58.62
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 49 13.43 11.57 0.00 60.12
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 6 2.17 6.11 0.00 61.33
090010xx99x01x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 3 10.67 13.58 33.33 62.00
乳房悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術単純乳房切除術にはセンチネルリンパ節生検(手術の前に乳がんの近くにラジオアイソトープ或いは色素を局所注射し、これを目印にして手術中にセンチネルリンパ節を探し出して摘出し、このリンパ節にがんが転移していないかどうかを調べる(術中迅速診断)ことを言います。)と腋窩部郭清(乳房周囲のリンパ節、主として腋窩リンパ節、これをきれいに取り除くこと)された乳房切除症例が含まれています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 69 7.29 5.94 0.00 47.16
070041xx01x0xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 手術・処置等2なし 21 29.19 19.53 0.00 63.24
070020xxxx0xxx 神経の良性腫瘍 手術・処置等1なし 18 6.50 7.97 0.00 57.11
070590xx97x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術あり 手術・処置等2なし 13 5.00 7.32 0.00 44.00
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり 10 9.00 6.42 0.00 52.70
がんセンターですが、整形外科では良性腫瘍の手術も積極的に行っています。その他に悪性軟部腫瘍、転移性腫瘍を含む悪性骨腫瘍の手術も行っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 228 13.53 12.73 0.44 68.15
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 69 11.07 12.35 0.00 66.48
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし - - - - -
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし - - - - -
肺の悪性腫瘍は原発性肺がん(発症部位が肺と特定している)と転移性肺腫瘍(他の部位からの転移による)に他別でき、呼吸器外科においては原発性肺がんに対する治療が平成18年度以降、年間200症例以上で推移しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 68 9.00 8.78 0.00 73.40
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 21 16.48 14.87 4.76 58.67
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし - - - - -
070041xx01x0xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 手術・処置等2なし - - - - -
110100xx97x0xx 精巣腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし - - - - -
がんセンターという施設特性から悪性黒色腫、その他の皮膚悪性腫瘍に対する治療が大部分を占めています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 183 7.49 7.44 0.55 73.77
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 71 13.83 13.39 0.00 67.31
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 65 12.11 11.72 1.54 69.14
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 35 10.97 12.52 0.00 68.54
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 31 5.45 10.42 9.68 71.16
①膀胱がんは初発に加えて膀胱内再発が多くみられるため患者さんが多くなっています。
②前立腺がんは早期がんの比率が高くなっています。早期がんでは手術を中心に、進行がんではホルモン療法や化学療法を行っています。
③膀胱がんに対し進行・再発症例に積極的に化学療法を行っています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 202 13.14 13.29 0.50 55.91
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 130 4.93 5.12 0.77 56.61
12002xxx99x41x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病あり 104 6.24 10.56 0.00 57.38
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2なし 69 12.54 13.58 1.45 53.80
12002xxx97x00x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 7.92 9.40 2.04 50.08
婦人科では子宮頸がんに対して術前化学療法を行ったり、進行・再発症例にも化学療法を行っています。子宮体がんはⅠB期以上は術後化学療法を行い、進行・再発症例にも化学療法を行っています。子宮頸がんⅠーⅡ期、子宮体がんⅠ-Ⅲ期には、手術療法を積極的に行っています。また化学療法を行った場合、骨髄抑制や感染の有害事象がある程度発生します。
頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 17.05 14.06 0.00 70.28
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 39 58.85 37.93 17.95 64.56
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 31 9.42 7.75 6.45 54.45
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 6.39 10.28 3.57 66.82
030300xx01xxxx 声帯の疾患(その他) 喉頭・声帯ポリープ切除術等 21 6.29 5.07 0.00 60.33
頭頸部外科では手術・放射線治療・抗がん剤治療のいずれも患者さんの適応にあわせてバランス良く対応しています。
放射線診断科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 2.00 3.68 0.00 74.40
040010xx99x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
040020xx99xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術なし - - - - -
070040xx99x0xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
180060xx99xxxx その他の新生物 手術なし - - - - -
放射線診断科ではCT下生検などの画像診断を応用した検査治療を担当しています。
初発の5大がんのUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん 128 30 44 163 15 30 1 6,7
大腸がん 31 45 70 123 33 74 1 6,7
乳がん 84 97 21 - - 22 1 7
肺がん 122 73 177 268 42 334 1 6,7
肝がん 45 53 38 28 - 100 1 6,7
※ 1:UICC TNM分類,2:がん取扱い規約
胃がん、大腸がんは初発でステージⅣの患者さんが多く、乳がんはステージⅡの患者さんが多くなっています。肺がん、肝がんでは再発の患者さんが多い状況となっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 11 12.64 67.91
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
化学療法中に発症した患者さんで、一般的な患者さんはほとんどいらっしゃいません。
脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
がん治療中に発症した患者さんです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 27 3.70 8.67 11.11 64.48
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) - - - - -
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) - - - - -
手術は大部分が薬物療法のためのポート造設(皮下へ埋没する中心静脈アクセスポート)目的です。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 10 5.50 21.70 0.00 71.20
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
K508-22 気管・気管支ステント留置術(軟性鏡) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
肺がん治療の継続に必要なポート造設(皮下へ埋没する中心静脈アクセスポート)、合併疾患の血栓症や気管狭窄の処置を適宜行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 164 0.04 1.06 0.00 67.75
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 76 0.93 5.68 0.00 72.51
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 69 1.10 8.83 2.90 71.84
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 67 3.79 12.49 0.00 62.43
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 60 0.88 9.18 0.00 67.30
大腸腫瘍(腺腫、がん)の内視鏡治療が最も多く、又胃がんに対する内視鏡治療ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が次ぎに多い件数となります。 肝がんに対するTACE(肝動脈化学塞栓術)も放射線診断科と協力しながら行っています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 69 1.04 8.09 0.00 72.90
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 65 3.85 10.23 1.54 69.40
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 46 3.28 11.96 0.00 65.46
K6951 肝切除術(部分切除) 39 2.59 11.51 0.00 71.23
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 38 2.82 15.45 0.00 63.00
①肝細胞がんはウイルス性のみならず最近では脂肪肝からの発がんも増えています。手術で切除が不可能な場合は肝動脈化学塞栓術(TACE)を行う症例が多くなっています。
②大腸がんについては当院では75%程度が腹腔鏡下結腸切除を行なっており、腹腔鏡を使った症例が増加しています。
③胃がんについても腹腔鏡を使った胃切除の適応が徐々に拡大されています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 81 1.04 8.05 0.00 61.60
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 53 1.00 4.79 0.00 58.62
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 39 1.00 12.00 0.00 61.41
K4761 乳腺悪性腫瘍手術(単純乳房切除術(乳腺全摘術)) - - - - -
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) - - - - -
①乳腺悪性腫瘍手術乳房切除術(腋窩郭清を伴わないもの)のほとんどがセンチネルリンパ節生検施行症例です。
②乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩郭清を伴わないもの)ではほとんどがセンチネルリンパ節生検施行症例です。
③乳腺悪性腫瘍手術乳房切除術・胸筋切除を併施しない症例についてはほとんどが腋窩部郭清施行症例です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 56 1.11 5.16 0.00 52.79
K0302 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(手,足) 18 1.06 3.78 0.00 46.39
K1932 神経腫切除術(その他) 18 1.06 4.44 0.00 57.11
K0311 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 14 1.36 17.57 0.00 58.79
K0523 骨腫瘍切除術(鎖骨,膝蓋骨,手,足,指(手,足)その他) 13 1.00 3.85 0.00 38.54
①、②四肢・躯体軟部腫瘍摘出術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯体)の手術が多く比較的短い入院期間の治療となっています。
③レックリングハウゼン病偽神経腫切除術等を施行された患者さんです。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 152 2.51 10.59 1.32 68.81
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 40 2.15 9.73 0.00 65.95
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 25 2.36 9.68 0.00 67.04
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 10 2.40 7.50 0.00 65.70
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) - - - - -
胸腔鏡下手術は術後の創部痛や肋間神経痛の軽減に有効であり、適応のある症例には積極的に施行しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 95 1.51 8.25 1.05 72.93
K0311 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) - - - - -
K0071 皮膚悪性腫瘍切除術(広汎切除) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
がんセンターという施設特性上、皮膚悪性腫瘍に対する手術が多くを占めています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 186 1.17 5.46 0.54 73.86
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 71 2.13 10.49 0.00 67.24
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 53 2.53 9.21 1.89 71.02
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 2.88 3.19 0.00 69.81
K800-2 経尿道的電気凝固術 11 1.45 3.82 0.00 75.45
①早期の膀胱がんでは経尿道的手術が行われますが、初発に加えて膀胱内再発が多くみられ、手術件数が多くなります。
②前立腺がんはロボット支援下腹腔鏡手術の導入により、さらに手術件数が増加しています。
③腎がん、腎盂・尿管がんの手術では、ほとんどが腹腔鏡手術で行われます。小径の腎がんでは部分切除術を積極的に行っています。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 206 1.00 1.58 0.00 38.05
K879 子宮悪性腫瘍手術 151 2.52 10.75 1.32 55.52
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 72 2.57 9.33 1.39 54.14
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 56 1.95 5.14 0.00 49.82
K877 子宮全摘術 52 2.31 8.06 0.00 55.40
婦人科では高度異形成や上皮内がん、初期子宮頸がんの症例に対し、診断や治療目的の子宮頸部円錐切除術を年間206例実施しています。子宮頸がんには広汎子宮全摘術、子宮体がんには準広汎子宮全摘術を合わせて年間151例実施しています。卵巣がんに対しては子宮全摘術+両側付属器切除術+大網切除術+後腹膜リンパ節郭清を基本としていますが、進行症例では可及的切除のみ行い、化学療法後に再手術を行うこともあります。
頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 38 1.71 3.50 0.00 64.18
K4151 舌悪性腫瘍手術(切除) 14 4.36 12.93 0.00 67.71
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 12 2.42 7.83 0.00 63.75
K4691 頸部郭清術(片) 12 2.75 10.75 0.00 73.33
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 10 1.20 7.40 0.00 53.00
頭頸部外科では皮膚に切開を加えない経口的切除手術にも積極的に取り組んでいます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 33 0.44
異なる - -
手術・処置等の合併症以外は、主にがん末期の化学療法中に発症した患者さんです。
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