緩和ケアセンターについて
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緩和ケアという言葉をきかれたことありますか?
緩和ケアとは病気に伴う心と体の痛みを和らげることをいいます。がんの終末期だけのものではありません、最近の緩和ケアは初診時から行われています。
がんと診断された時、どんな患者さんも色々な不安を抱えられます。これから始まる治療のこと、これまでの日常生活がどう変わるのか、仕事は続けられるのか、医療費はどの程度かかるのかなど、緩和ケアは治療によるつらさはもちろん、患者さんの心の悩みにも応えていくものです。なんなりと、お声かけください。一緒に考えていきます。
当院では国の定める都道府県がん診療連携拠点病院として、緩和ケアセンターを設置し、病院全体で緩和ケアを推進しています。
まずは、主治医または担当看護師にご相談ください。
なかなか、主治医には、言いだせないという方は当院正面玄関横の相談支援センター窓口にお声かけください。患者さん一人ひとりにあった方法で対応をいたします。
主治医、看護師につらさを伝えやすくするために【生活のしやすさに関する質問票】をご記入いただいています。体や気持ちの状態をお伝えいただくもので、つらさには、主治医や担当看護師が対応します。必要であれば、緩和ケア内科医、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師などの専門家を紹介します。
H28年度では、【生活のしやすさに関する質問票】をお渡しした4310人のうち、1569人(36%)の方が、スコア3以上、「相談したい項目がある」にチェックがありました。
約1か月後には、ほぼ全員のつらさが軽減していました。
初診時以降も、つらさでお困りの際は、我慢せず主治医や看護師に気軽にお伝えください。伝えにくい時には、相談支援センターも窓口になりますのでお立ち寄りください。必要に応じて緩和ケアの専門家(緩和ケア内科医、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師)が一緒に考えていきます。
ご病気や治療による、痛み、吐き気、不眠、イライラする、気持ちが辛いなど何でも主治医や担当
看護師にお伝えください。
緩和ケアチームもつらさが和らぐようお手伝いします。
※緩和ケアチームとは緩和ケアの専門の医師、看護師、薬剤師らによるチームです。
ご依頼により、主治医や看護師と共に相談しながら問題解決にあたります。
平成27年度は230人、平成28年度には、266人の方に紹介しました。
患者さんがご自宅で過ごされる時のご相談は患者さんの地域のかかりつけ医や訪問看護師にご相談ください。うまくいかない時は地域のかかりつけ医とがんセンターとが連携しながら、より良い方法で対応します。ご自宅での対応が困難な場合にはがんセンターの緊急緩和ケア病床(2階西病棟)にご入院いただくこともできます。
がんセンターの相談支援センターへお電話でご相談していただくことも可能です。