がんセンターについて

院長あいさつ

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院長あいさつ

 がん・心疾患・脳血管障害は生活習慣に起因する疾患と指摘され、「日本人の3大成人病、3大死因」とされてきました。その中で、「がん」による死亡率は一貫して増加傾向にあり、昭和56年以降、日本における死亡原因の第一位となっています。また、新たにがんと診断された患者さんは、平成24年には約87万人でしたが平成28年には100万人を超えると予測され、生涯のうちに約2人に1人ががんに罹ると推計されています(男性63%、女性47%)。また、兵庫県でも平成24年のがん罹患者実数は41,493人で、平成20年の約1.4倍と増加しています。

 当センターは、「兵庫県立成人病センター」として長く診療を行ってきましたが、がん診療への比重が次第に高まり、また「がん対策基本法」に基づく「都道府県がん診療拠点病院(全国49施設)」の指定を受けたことを契機に、平成19年4月、施設名称を「兵庫県立がんセンター」に変更しました。その責務は、圧倒的に質の高いがん医療を提供し続けると共に医療従事者の育成、新規治療法開発等の臨床研究、情報発信にあると認識し、その遂行に努めています。また、当センターは東播磨医療圏域における唯一の地域がん診療拠点病院として、地域の医療機関と緊密に連携しています。治療後も患者さんやご家族が不安を持たれることなく安心して切れ目のない診療が受けられ、そして大切な患者さんをご紹介いただいた先生方の信頼に応えられる地域医療連携システムの更なる充実に努めています。

 がんの主な治療方法は、手術療法、放射線療法、薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤等)ですが、がんのタイプや進行度、患者さんの状態などによって、単独治療かあるいは集学的治療(2つ以上を組み合わせる)か、その方法は多岐にわたります。当センターでは、治療方針は関連する診療科の専門医によるTumor Board(手術・放射線・化学療法に携わる専門的知識と技能を有する医師、病理診断医等による合同カンファレンス)で、患者さん一人ひとりについて、最善最良の治療方法が検討され、その結果は外来で説明されます。どのような治療を受ける場合でも、客観的で懇切な説明を受けたうえで、患者さん自身が納得する治療法を選択することが大切です。当センターでは、都道府県型および地域のがん診療拠点病院として、がん相談支援センター、緩和ケアセンターを整備しています。がん相談支援センターは、がんに関する一般的な医療相談、患者さんやご家族の療養上の相談、がんに関する医療費や就労支援の相談、アピアランスの相談などに対応し、患者さんやご家族、その他の県民の皆さん、地域医療関係者の方々に利用していただける窓口です。また、緩和ケアセンターでは、不安や悩みを抱えて受診される患者さん一人ひとりの体と心のつらさに初診時から対応し、少しでも苦痛の少ない療養生活が送れるように努めています。

 兵庫県立がんセンターの基本理念は、「科学と信頼に基づいた最良のがん医療の推進」です。患者さん一人ひとりの症状に照らして最善ながん医療を提供できる多職種チーム医療を実践し、患者さんと医療スタッフの信頼関係を大切にした診療を行ってまいります。

兵庫県立がんセンター 院長 吉村 雅裕