■ 診療カレンダー

- ■ 概要
- 当センター麻酔科には3名の麻酔科学会指導医が常勤しています。麻酔科の仕事は、悪性腫瘍手術の麻酔にとどまらず、重症患者の全身管理も担当しています。手術に際して局所麻酔薬や鎮痛薬で痛みをとる技術は癌性疼痛患者の緩和医療にも応用ができるので、緩和医療科のスタッフとしても麻酔科医師が活動しています。
2007年からレミフェンタニルという新しい鎮痛薬が国内で使用できるようになりました。この薬は、強い鎮痛作用がありながら投与を止めると短時間で代謝されて効果が消失する性質があります。この性質は全身麻酔に好適で、手術中に充分な鎮痛を行ないながら、手術終了後は速やかに麻酔から覚醒させることが容易にできるようになりました。当センターでも、この薬を積極的に使用し、手術中の身体への負担が軽減された安定した麻酔を提供しています。
手術後の痛みは、鎮痛薬や局所麻酔薬を組み合わせて、できるだけ副作用が少ない方法を選択します。鎮痛薬で吐き気やかゆみが出る患者様は、低濃度の局所麻酔薬を用いた鎮痛法に切り替えます。特に痛みが強い肺の手術では、患者様ご自身が痛みに合わせて鎮痛薬を追加投与できる方法(PCA)を選択しております。
手術前には筋肉注射のような痛みのある処置はおこなわずに、意識がある状態で手術室に入室していただきます。これによって無用な注射痛を避けるだけでなく、お名前などの本人確認が確実に行なえます。手術予定は、コンピュータ情報システムによって管理され、各々の手術室内で表示される氏名情報はその部屋で予定された症例のみになっています。このような安全システムに加えてご本人の確認を行って、患者様の取り違えなどの事案がおきることがないよう、二重三重の手当てをしております。手術室入室後は点滴から少量の麻酔薬を注射して、うとうとした状態で必要な処置を行い、処置時の苦痛が少なくなるように努めています。麻酔方法は必要に応じて静脈麻酔薬・揮発性吸入麻酔薬を使い分けながら、速やかで苦痛の少ない麻酔からの覚醒ができる麻酔管理をこころがけています。開胸や開腹など術後創痛の強い手術では硬膜外麻酔を併用し、先取鎮痛(pre-emptive analgesia)や術後硬膜外鎮痛に利用します。術後痛が少なくなるようにフェンタニルやモルヒネなどの麻薬や消炎鎮痛薬も術中から積極的に併用しています。大きな手術を受けられる患者さんには術後集中治療室(8床)に入室していただき、全身状態を細かく観察しながら必要な処置を行っています。
麻酔科の業務は手術麻酔にとどまらず集中治療室における内科的重症患者の全身管理や疼痛外来にも拡がっています。がん患者における疼痛緩和はがん診療の重要な柱であり、麻酔科がもつ技術・知識を活用できる場でもあります。がん患者さんの60~90%が疼痛を経験するといわれており、疼痛コントロールは非常に重要であります。近年の疼痛コントロール技術の進歩と普及にも拘わらず、未だ十分に鎮痛できないケースが15%ほどあると報告されています。当科ではいわゆる難治性のがん性疼痛の診療を中心に行っています。がん対策基本法で地域での緩和ケアの提供が掲げられていますが、我々も地域の医療機関と連携しながら、痛み患者“ゼロ”をめざしています。
- ■ 当科を受診される方へ
- 麻酔科外来(痛みの外来)
毎週金曜午前に疼痛外来を行っています。対象となる“痛み“はがんを多く診療する病院の性質上、がんに関連したものが主体です。がんによる痛みの多くは“WHO方式”といわれる医療用麻薬を中心とした薬物療法の普及によりうまくコントロールできるといわれています。しかし、がんの痛みの患者さんの15%くらいの方ではうまく痛みがとれないともいわれています。こうした患者さんには特殊な鎮痛方法が必要となります。痛みの部位によって異なりますが、入院の上、“薬で神経を破壊する”神経ブロックという方法を用いて痛みを止める場合もあります。終末期の限られたケースでは、痛みを伝える脊髄の近くに管を入れて、鎮痛薬を持続的に投与する方法を行う場合もあります。
手術や化学療法などのがんの治療後の痛みの患者さんに対しても、“局所麻酔薬を使う”神経ブロックを行う場合があります。この場合には神経を破壊する薬は使いません。
痛みの治療にはそれまでの検査や治療歴が必要となりますので、がん患者さんで、痛みでお困りの方はかかりつけ医あるいは当センターの相談支援センターにご相談ください。
- ■ 紹介元の先生へ
- 毎週金曜午前に疼痛外来を行っています。対象となる“痛み“はがんを多く診療する病院の性質上、がんに関連したものが主体です。昨年当科外来受診したのべ患者数は428名で、内訳はがんによる痛み56名で、手術や化学療法などがん治療の後に残った痛みの患者157名、がん患者でしばしば起こるヘルペス後神経痛82名でした。
がんによる痛みの多くは“WHO方式”といわれる医療用麻薬を中心とした薬物療法の普及によりうまくコントロールできるといわれています。しかし、がん性疼痛患者さんの15%くらいの方ではうまくいかないともいわれています。こうした患者さんには特殊な鎮痛方法が必要となります。痛みの部位によって異なりますが、神経を破壊する薬剤を用いる神経ブロックを行う場合もあります。終末期の難治性のケースでは、くも膜下にカテーテルを入れて鎮痛薬を持続的に投与する方法(くも膜下鎮痛)を行いながら、在宅療養をする場合もあります。手術や化学療法などのがんの治療後の痛みの患者さんも対象としています。

- ■ スタッフ
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| スタッフ |
資格等 |
主な所属学会 |
池垣 淳一
部長
(ペインクリニック・緩和医療担当)
麻酔科部長
1982年卒 |
日本麻酔科学会麻酔指導医 |
日本麻酔科学会 |
| ペインクリニック学会認定医 |
日本ペインクリニック学会 |
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日本臨床麻酔学会 |
| 日本緩和医療学会代議員・ガイドライン作成委員 |
日本緩和医療学会 |
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日本疼痛学会 |
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日本内科学会 |
加藤 洋海
部長(手術麻酔・集中治療担当)
麻酔科部長
1983年卒 |
日本麻酔科学会麻酔指導医 |
日本麻酔科学会 |
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日本臨床麻酔学会 |
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日本ペインクリニック学会 |
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日本麻酔薬理学会 |
木村 好江
麻酔科部長
1986年卒 |
日本麻酔科学会指導医 |
日本麻酔科学会 |
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日本臨床麻酔学会 |
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道山 琴美
1978年卒 |
日本麻酔科学会指導医 |
日本麻酔科学会 |
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日本臨床麻酔学会 |
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日本ペインクリニック学会 |
| 日本外科学会認定医 |
日本外科学会 |
| 日本胸部外科学会認定医 |
日本胸部外科学会 |
波戸 章郎
麻酔科医師
1999年卒
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日本内科学会 |
| 日本麻酔科学会認定医 |
日本麻酔科学会 |
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日本緩和医療学会 |
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臨床腫瘍学会 |
| 日本血液学会認定専門医 |
臨床血液学会 |
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日本輸血学会 |
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日本ペインクリニック学会 |
西井 琢磨
麻酔科専攻医
2006年卒 |
日本麻酔科学会認定医 |
日本麻酔科学会 |
吉村 慶子
麻酔科医師
1999年卒 |
日本外科学会認定医 |
日本麻酔科学会 |
| 日本乳腺外科学会認定医 |
日本外科学会 |
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日本乳腺外科学会 |
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日本ペインクリニック学会 |
平野 龍平
麻酔科医師
2008年卒 |
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日本麻酔科学会 |
2010年4月